言葉と所作磨き教室

【第12回】言葉と所作磨き教室・「お弁当温めますか?」の正しい言い方

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皆様ご機嫌いかがですが、上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこです。

さて、今日は普段に使われている言葉で、間違っている言葉遣いをお伝えしてまいります。

よく聞く間違った敬語のやり取り


特にもう誰も不思議に思わなくなったコンビニの接客時の言葉の中に、「お弁当を温めますか?」と言うのを耳にします。

そのようにコンビニのスタッフに聞かれて、お客様側は、「はい、お願いします。」と応えるやり取りがありますが、これは、実は意味不明。

「お弁当温めますか」は、“相手がする事“を意味する言葉です。

「あなた、あちらに行きますか?」
「あなた、これ食べますか?」
「あなたは、これを温めますか?」

と、聞かれたら・・・

「はい、私行きます。」
「はい、私食べます。」
そして「はい、私、家に帰って温めます。」

と言う言葉を返すことになります。

ですから、「温めますか?」と聞かれたら、それはお客様がする行動です。

本当だと、コンビニのスタッフが温めるのですから、「こちらのお弁当を温めましょうか?」と言うのが正しい言葉遣いです。

そうすると、「お願いします。温めてください。」とお客様が言えるのです。

さらに丁寧な言い方


「お弁当温めましょうか?」と言うのが、ぞんざいに感じるのであれば、もう少し丁重に言いましょう。

その場合は「お弁当を温めるようにいたしましょうか?」と使ってみましょう。

丁重とは、丁寧をさらに丁寧にしたことを言います。

ですから「いたします」は丁寧語の「です」「ます」よりも、さらに丁重に言う時の丁重言葉(謙譲語Ⅱ)です。

また、「お弁当をこちらで温めるようにいたしましょうか?」は、「いたしますか」では、ありません。

「あなた、これいたしますか。」と言う言葉は、相手に対して使うことは、全くないです。

「いたしましょうか」が、自分たちがすると言う意味の言葉です。

気をつけて使いましょう。



まとめ


あまりにもよく聞く間違いなので、コンビニでの接客をしている方は、

「お弁当を温めましょうか?」
「お弁当を温めるようにいたしましょうか?」

こちらをぜひ使って、正しいお客様対応をなさってくださいませ。

正しい日本語を、ぜひ綺麗に使ってみてください。

それでは皆様良い1日をお過ごしくださいませ。Ciao!



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