言葉と所作磨き教室

【第15回・言葉と所作磨き教室】クッション言葉を使った電話応対

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電話応対のクッション言葉

皆様ご機嫌いかがですか、上質な言葉磨きプロデューサーのましのせつこです。

さて、今日は、先日お伝えした「クッション言葉」についてです。
クッション言葉があるとないとでは、相手にどう伝わるかが変わります。

クッション言葉がちょっとあると、話す相手が「心の準備をすることができる」というメリットがあります。

ぜひクッション言葉を身につけて素敵な電話応対を目指してまいりましょう!


まず直して欲しい電話応対


ところで、よく「失礼ですがお名前いただけますか?」という言葉を聞きます。

とっても変なので、これを使っている方は、まずやめましょう!

「失礼ですが」は「失礼だったら言わないでよ」と反発をかいかねません。

この場合は「恐れ入りますが」に変えましょう。

そして、「お名前いただけますか」ですが、お名前はあげられません。

相手に何か質問をするときは、質問の言葉の前に「恐れ入ります」をつけていきます。

「恐れ入りますが、お名前伺えますか」
または「恐れ入ります、お名前お聞かせいただけますか」
「お名前お教えいただけますか」
「お教えくださいますか」
等々として使います。

質問の前に使うクッション言葉です。

上記が、まだ難しくて使えないという新人の場合は「それでは恐れ入ります、お名前お願いいたします」でけっこうです。

このように、シンプルでいいのです。

名前はあげられないということを覚えておきましょう。(住所や電話番号も同じです)

「失礼ですが、お名前いただけますか」は、応対用語として使えないことを心してくださいませね。

クッション言葉でさらに素敵な電話応対へ


もっと素敵にしようと思えば相手に名前を訊くときに注意点があります。

相手の名前を訊きたいのであれば「自分の名前を名乗ってから」にしましょう!

例えば「私、ましのと申します。恐れ入ります、お名前を伺えますでしょうか?」こうすると完璧です。

電話応対では、笑顔や態度が見えないので、クッション言葉をつけることで、コミュニケーションが、丁寧で柔らかく感じられるようになります。

電話応対では、先ほど言った「恐れ入りますが」と言えば、「何か相手から聞かれるな」という準備が聞き手にはできます。

「お手数ですが」と言われると、「こちらが何かしなきゃいけない」という心の準備ができます。

「お手数ですが、こちらの書類にご記入いただけますか?」
「お手数ですが、後ほどお送りする書類にご記入をお願いします。」
などです。

色々なクッション言葉


また、「御足労ですが」と言われると「どこかへ行かなきゃいけないのか」という心の準備になります。

「ご足労ですが本社の方にお越しいただけますか?」
または「ご足労ですがあちらのブースにご移動いただけますか?」
というふうに「ご足労ですが」と言われればどこかへ移動する準備ができます。

そんなふうに、相手に心の準備を与えるためにクッション言葉を使うと良いのです。

そのほかにも「青木様いらっしゃいますか」という電話に対して、「申し訳ございません、青木はあいにく席を外しております」という対応があります。

「申し訳ない」を言わなくても、「あいにく青木は席を外しております」の「あいにく」と聞いただけで「居ない」という心の準備ができます。

クッション言葉は色々ありますので、探して使ってみてください。

まとめ


電話応対ではできるだけクッション言葉を使ってお話しできるようになさってみてください。

電話応対の醍醐味は「電話の向こうの相手に、ひとめ会ってみたい!」と思ってもらえる応対です。そこを目指してまいりましょう!

それでは、次回もお楽しみに。 Ciao❤️



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