和食器でのお茶・お菓子の出し方、基本編
まず、お客様にお菓子とお茶を出します。
順番としては「お菓子」→「お茶」の順です。
お客様の右側から出す際はお菓子から出します。
日本では両手で器を出すのが、丁寧な出し方なのですが、お客様の右側から出す場合、左手がお客様を遮るので少し手前から左手を引いて、お客様にお出しします。
器を置いた時の所作に、日本では「名残手」という言葉があります。
お客様へお菓子を出しした手をサッと引くのではなく、ゆっくりと指を揃えて綺麗に引いていきます。
この所作を「名残手」と言います。
お菓子の次はお茶を出します。
お茶も、茶托を持ってお客様の近くになったら、左手はお客様を遮らないように引きながら出します。
そして、お茶を出した後は、手を綺麗に引いていきます。
和食器でのお茶・お菓子の出し方、応用編
もしもお客様の右側から出せない時は、左側から出すことになります。
その場合は、お茶から先に出します。(お菓子とお茶の位置は、お客様から見て左側が、お菓子、右側が、お茶)
本来はお客様の右側から出すので、お菓子を先に出すことが基本ですが、左側から出す場合は、お茶を先に出すというマナーがあります。
なぜなら、お茶はお客様から見て右側になるように出すので、この場合お菓子を先に出してしまうと、お茶を出すときに、お菓子の上を越して向こう側に置くことになるからです。
これを「袖越し」といいます。
この所作は、無作法なことになりますので、お客様の左側から出す際は先にお茶から出しましょう。
その後は、「名残手」というゆっくりとした動作で手を引いていきましょう。
お茶をいただく方の所作
お茶を飲む時「押しいただく」という言葉があります。
そのものがとても大切なもの、敬う気持を表し、両手で持ってうやうやしく、頭の上に捧げる所作です。
この所作を「押しいただく」といいます。
お茶をいただく際に、押しいただいてから飲むようにしましょう。
その際に、左手は茶碗の下に添えるようにします。
茶托を出す時の注意
茶托に木目の柄・目地が入っている場合は、お客様に向かって横に線が入っているようにして、お客様の正面に向くようにしましょう。
木目が縦に入っている向きで出すと、割れる可能性があるのでそのようにしてください。
まとめ
さて皆様、いかがだったでしょうか。
和食器に纏わる言葉がありましたね。
「名残手」「袖越し」「押しいただく」
全て言葉に所作がついています。
綺麗な言葉と所作を皆様もぜひ身につけてくださいませ。
それでは、良い1日をお過ごしください❤️ciao!